第4回オレンジミーティングに行って来た話（後編）
前編、中編はこちら。
7時に起床。
昨日と同じようにホテルで朝食を食べる。
楽器と思われる荷物を持ったグループがいたので、どこかのオーケストラの方々だろう。
部屋に戻り、荷物をまとめる。
忘れ物がないかを確認し、フロントでチェックアウトする。
ちなみに以前パンツを忘れたことがある。
透明な袋に入ったパンツをフロントで受け取った屈辱が、今日の忘れ物チェックに活かされている。
何事も経験である。
また前日と同様、ホテル近くの駐輪場に行き、浜松を後にする。
そのまま帰路一直線はもったいないので、三保の松原へ向かうことにした。
東名高速道路で約1時間の距離。
降りるインターを通り過ぎてしまったため、予定より10km先のインターから一般道へ出た。
ロスタイムであるが、特に急ぎでもないので気にしない。
GoogleMapに導かれるまま進んでいくが、明らかに路地へ誘導される。
が、そのルートしかないようだったので、素直に従うことにした。
途中、清水エスパルスの本社とグラウンドがあった。
特にファンでもないのでスルー。
そうこうしているうちに、目的地の三保の松原へ着いた。
駐車場は広い。
大型バスの観光客を受け入れるためだろう。
駐輪スペースも広いので、ゆったり停めることが出来る。
月曜日の朝9時なので、まだ駐車している車も少ない。
バイクは1台もいない。
「みほしるべ」という三保の松原の文化を伝える施設があった。
まだ新しい2階建ての建物だ。
トイレ休憩のつもりだったが、三保の松原についての知識がなかったので見てみることにした。
富士山信仰、羽衣伝説など、ゆかりのあるものについてのパネルや映像が流れていた。
屋上にはテラスがあり、富士山が見えるとの案内が。
階段を上る途中、地元のおじさんから「今日は曇ってて見えないよ」と言われた。
やっぱりそうかーと思ってたら、「折角来たのなら上がって見たらいいよ」と言われ、
とりあえず屋上へ出た。
見事な曇天、It's so cloudy.
富士山の裾野が観測できるかどうか。
そして屋上には誰もいない。
まるで孤独の観測者である。
富嶽三十六景神奈川沖浪裏を再現しようとしたが、この有様である。
持ち歩いていたメットの中を見たら、入れていたはずのiPhoneケーブルがなかった。
タイムリープするわけではないので、たぶん付けたままだろう。
次は三保の松原の現地へ。
建物を出て案内に従い、松が群生する地へ。
砂浜の手前に羽衣神社ならぬ羽車神社があった。
神主さんと関係者と思しき人が大勢いたので、何か神事をやるのだろう。
富士山を拝みに来たと思われる人が砂浜にまばらにいた。
外国人観光客の方もいたが、事前チェックしていたイメージと違って残念だったかも知れない。
と、少しだけ雲が晴れて来た。
ぼんやりではあるが、富士山の輪郭、と言っても裾野ではあるが少し見えた。
あとは山頂をイメージして脳内で合成して富士山の完成である。
帰る時もまだ羽車神社の神事は始まる様子はなく、みな手持無沙汰に見えた。
20人以上は集まっていたので、何か大がかりな神事かも知れない。
三保の松原に設置された三角コーンは富士山だった。
ここでもドラクエウォーク。
静岡県のお土産はここでゲットできる。
クエストをこなしてお土産をゲット。
駐輪場に戻りバイクに乗ろうとしたが、iPhoneケーブルはなかった。
落としたとすれば、最初に入った「みほしるべ」だ。
急ぎ戻り、係の人に落し物はないか、黒いケーブルであると伝えた。
係の人は落し物は届いていない、お土産屋さんに誰か届けてるかも知れないと言った。
お土産屋さんの方向には行ってないので可能性はゼロと判断し、お騒がせしてスミマセンと
うなだれながら建物をあとにした。
バイクに戻り、さて帰ろうかとしたところで係の人が走って来た。
「落し物はこれですか？」
「それです！」
「清掃の方が届けてくれて」
「ありがとうございます！」
探し物は見つかりにくいものと井上陽水は歌っていたが、それより僕と踊りませんか？
周りは曇天だったが、心が晴れた。
帰る時に「みほしるべ」に頭を下げ、駐輪場をあとにした。
あとは高速に乗ってひたすら走るのみである。
と、その前に給油である。
高速に向かう道はトラックで混みあっていて、なかなか進まない。
ここでも急がず慌てずで流れるままに、愛のままにわがままに。
スタンドに入りハイオク満タン。
ところで、満タンのタンだけ片仮名なのは何故なんだぜ？
タンクのタン？
お前の真名は「満タサレル・タンク・ペンドラゴン」なの？
あなたが私のマスターか？
僕が契約したのはディーラーさんとだが。
ちなみに三保の松原はもともと島だったらしい。
それが陸続きになったと。
福岡の志賀島と似てる。
清水ICから東名高速道路へ。
途中で富士山が左手に見えたが、この時は晴れていて全景が見えた。
Mt.Fuji is the highest mountain in Japan.
富士山の裾野にその名も裾野市という自治体があることを初めて知った。
分かりやすいネーミング。
あとはひたすら高速を走る。
途中でトイレ休憩を1回だけ挟み、あとは東京ICで降りるだけ。
平日の午前中だったからか、渋滞はなくスムースに進んだ。
日差しも強くなく、割と快適に走れた。
今回の走行距離は558km。
ようやく500kmを超えたので、ディーラーさんでオイル交換をしてもらおう('ω')
